2020/06/19 12:22



一二三 〜ぐい呑み〜

▼「ひーふーみー」と唱えれば
酒蔵の扉が開き、蔵の中へ清らかな風が吹き込んでくる。
新しい酒の香り。
一雫の水が酒になる。

ひ(火)・ふ(風)・み(水)
火(ガラス)と水(酒)を風が結ぶイメージです。

▼酒蔵でのガラス展
ご縁があり、湘南で唯一の酒蔵、熊澤酒造さんで毎年ガラス展を開催しています。
今回、自分がお酒を注いでみたい器を改めて考えました。

光を通す無色透明なガラスを使うこと。
形を無理に整えないこと。
唇で感じる飲み口の薄さ。
そして「一二三」からの連想。



▼お酒は器によって味が変わる
最近は香りを楽しむためにワイングラスで飲むことも増えました。
個性的な作家物のぐい飲みを気分で選んでみたり。
旅先で買い求めた骨董茶碗に注いでみたり。

ある時、年上の酒飲み友達が呟いた言葉を思い出しました。
「お酒を注いだ杯の上を風が通るのがいいんだ」
その時はずいぶんと風流なことを言う人だなぁと思いましたが。

風がイメージを繋げてくれました。
ぜひ「一二三 〜ぐい飲み〜 」をお楽しみください。

ipada
濱舘寛、村木未緒